震災から11年。思いを新たに。。
震災から11年。。
日本人にとってあの出来事は色々なことを考えるきっかけとなったと思います。
今の仕事を始めて4年目にあの地震が起こりました。
その日も2名のお客様が14:00のご予約。
到着されて、お茶を入れて。。
『お久しぶりですね(^^)どちらから先にされますか？』
というタイミングでの地震。
こわいくらい長く強い揺れ。
「お客様と避難しなきゃならなくなるかも」
と思い、おやつに出そうとした苺大福を冷蔵庫から出し、食べてもらったのを覚えています。
スリッパをそばに、たまたま数日前にストックしてあったお水を2lサイズを1本ずつお客様の傍らにおいて、TVをつけました。
そこにはとても衝撃的な映像が映っていました。。
1ヶ月前から大切な夢を毎日続きで見ていたこと
その内容をTVの映像で分かりました…
あの時の映像は…今でも脳裏に残っていて、こんなに安全な場所にいるわたしでさえもトラウマのようになっています。
夢で見た内容を毎日覚えておらず
でも、どうしても大切な内容である気がして…
それだけが毎日繰り返される。。
それがその時この映像だったんだとわかってもなにも出来ず、無意味で無力さを痛感しました。
お2人のお客様には、セッションでなくてもこのままお話していましょうか、とお伝えしたところ…予定通りのご相談を希望されてそのように。。
帰れるはずもなく、お2人にはお泊まりいただき
次の早朝、お水をお持ちいただきお見送りしたことを忘れません。。。
⭐︎
この1年前からお仕事で関わらせていただいていた
有限会社ニチカさん。
次の日には東京電力への見学ツアーが予定されていました。。
この日を境に…様々なことが一変。
東京電力にお勤めの方々からお話を聴くことが増え
そのご家族の大変な思いを聴くことが増え
または逆にやりきれない思いを聴くことも増え
それぞれに抱えるこの日への感情を聞くことが増えました。
このような大変な時にも…
ひとが誰かに心無いことを言ったり、したりすることはなくならないのだと、悲しく感じたことも忘れません。
わたしができることと言えば…
近くの誰かがわたしを頼ってくださりお話くださることをしっかりと聴く
その方の苦しみを少しでも楽になるよう
ただ聴き続けていく…そのようなこと。
お話しし終えて「スッキリしました。誰にも言えなかったので本当に軽くなりました。」
そうやって毎日が過ぎていきました
あの日から前も後も同じことを思います。
わたしたちは自然の一部であり
その中に住まわせてもらっている
どんなに大変な思いをした人たちを助けたくても…
他にも大変な思いをしている人たちはいる。
何かしようと中途半端な行動に出ることほど迷惑なことはありません。。。
今もまだいつも通りの生活がままならない方々もいらっしゃる
さらにはこの先もこのような天災はなくならないこと
誰しもが同じ立場になり得ること。。。
自分の足元をしっかりと見つめ、
今できることは今目の前にあることとして
そこに思いを持って接し続けていくこと
ボランティアについても
この仕事についても
ひとを応援していくということについても
多く考えさせてもらえるいい機会となりました。
わたしたちはどうしても目の前のことに対して
不満や不安、湧き上がる感情に囚われやすい弱い存在
あの経験をした人にしか分からないこともあり
経験がないからこそ分かることもある
そこはいつもなぜか差別されたりもする傾向が悲しみ。。
わたしたちは理解し合え、寄り添えるはずである
どんなに不都合なことであれ
その目の前のことがわたしたちに教えてくれていることはなにか。。
実はその当事者の方々よりも
わたしたちへのメッセージなのではないか、とも思えます。。
あの日からできることだけを繰り返す日々の中で
等身大のわたしとしてできることだけをし
それを今も当時の感謝として言葉にしてくださる方々がいます…
わたしもまた感謝の思いでいっぱいなのです。。
いつまでも忘れることのない今日という日
11年という時を超えて
今も同じように生活をして仕事があることに喜びを感じます。
なにもない、ということの幸せを噛み締め
今できることだけを続けていく…
そんなありがたさ。。。
心から思うのです⭐️
⭐︎
・下手なボランティアをしようと思わないこと
・できることは目の前にあるということ
・誰もが同じ立場になり得るということ
・いつ何時命の終わりがくるかもという危機感
・経験がなくても気持ちに寄り添えるということ
・なにを見てなにを得るのかは選べるということ
どんなことを通したとしても同じ思いにたどり着く
11年。この数字の持つ意味もまた
ここから新たに気持ちを引き締めて進んでいこうと思う数字。
みなさまの中ではどんなことを感じられているでしょうか
あの日教えとなってくださった多くの魂
思いを馳せながら…
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